【30年の相談現場で本当にあった話】創業融資を急ぎ過ぎて失敗しかけたケース

【30年の相談現場で本当にあった話】創業融資を急ぎ過ぎて失敗しかけたケース

はじめに

こんにちは。

**わたしの起業相談窓口(行政書士・相続と起業の相談窓口)**の下村です。

起業を考えている方の多くが、

「できるだけ早く創業融資を受けたい。」

と考えます。

もちろん、その気持ちはよく分かります。

しかし、創業融資は「早ければ良い」というものではありません。

実は、少し準備を急ぎ過ぎたことで、もう少しで融資が難しくなりそうだったご相談がありました。

今回は、その出来事をご紹介します。

※実際の相談事例をもとに、個人が特定されないよう内容を一部変更しています。


「来週には申し込みたいんです」

ある日、起業を予定されている方が相談に来られました。

開口一番、

「来週には創業融資を申し込みたいんです。」

とのことでした。

理由を伺うと、

「早く会社を作って、早く事業を始めたい。」

というお気持ちが強かったのです。

起業への熱意は十分に伝わってきました。

しかし、お話を聞いていくと、少し気になる点がありました。


まだ整理できていないことがあった

事業内容は決まっていました。

しかし、

  • 売上の根拠
  • 開業後の資金繰り
  • 必要経費の見積り
  • 自己資金の考え方
  • 集客方法

などが、まだ十分に整理されていませんでした。

事業計画書も作成されていましたが、

「なぜこの数字になるのか」

という説明が難しい状態だったのです。


「急ぐこと」と「焦ること」は違います

私は、その方にこうお伝えしました。

「創業融資は、早く申し込むことが大切なのではありません。」

「しっかり準備して申し込むことが大切です。」

数週間準備に時間をかけたとしても、

そのことで融資の可能性が高まるのであれば、その時間は決して無駄ではありません。


一緒に事業計画を見直した

その後、一緒に事業計画を見直しました。

売上の根拠を整理し、

必要経費を確認し、

資金計画を作り直し、

今後の事業展開も含めて話し合いました。

「この数字には、こういう理由があります。」

と、ご本人が自信を持って説明できるようになるまで、一緒に考えました。


結果は無事に創業融資が決定

準備を整えた後、金融機関へ申し込みを行いました。

面談では、ご本人が落ち着いて事業内容や計画を説明されていました。

その結果、無事に創業融資を受けることができました。

後日、その方から、

「あの時、急がなくて本当に良かったです。」

というお言葉をいただきました。

もし最初の予定どおり申し込んでいたら、十分な説明ができず、違った結果になっていたかもしれません。


創業融資は「準備」が結果を左右する

銀行員として14年間勤務し、その経験を含めて30年以上、多くの創業融資を見てきました。

その中で感じることがあります。

創業融資の成否は、

申し込む日ではなく、申し込むまでの準備で決まることが多いということです。

金融機関が見ているのは、

「この事業は本当に実現できるのか。」

「返済できる計画なのか。」

という点です。

そのためには、事業計画や資金計画を十分に整理しておくことが欠かせません。


創業融資はスピードよりもタイミング

もちろん、融資は早く受けられるに越したことはありません。

しかし、

準備不足のまま申し込むことは、大きなリスクになります。

だから私は、

「一日でも早く申し込むこと」よりも、
「自信を持って申し込める状態をつくること」

を大切にしています。


最後に

創業融資は、起業後の経営を支える大切な資金です。

だからこそ、

焦らず、

しっかり準備し、

自分の言葉で事業を語れる状態で臨むことが重要です。

私は、事業計画書を作るだけではなく、

お客様ご自身が納得し、自信を持って創業融資に臨めるよう、一緒に考え、一緒に準備を進めることを大切にしています。

創業融資をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

一緒に、安心してスタートできる準備を進めていきましょう。


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