収入から考える、絶対に抑えておきたい『女性の起業』について

増える女性の起業

少し古いデータになりますが、2012年の中小企業白書によると、起業家に占める女性の割合は男性より低いですが、12年データでは女性の起業希望者の割合が79年以降で最も高くなっているなど女性の起業に注目が集まっています。

起業する年代では、女性の場合30代の起業が比較的多いと言えます。また、女性は男性と比べ、子育てや介護等、生活のニーズに根ざした「生活関連サービス業、娯楽業」、また趣味や前職で特技等を活かした「教育、学習支援業」等の分野での起業が多い傾向にあります。

女性起業家の所得の70%が100万円未満

データによると、女性起業家の約70%が所得100万円未満となっています。男性で所得100万円未満は約30%程度ですので、男女で大きな差がでているのが特徴です。男性起業家の平均年収と比較しても、女性起業家は男性起業家の30割程度になります。

女性起業家は何故収入が低いのか?

女性起業家の収入が低い理由として、ビジネス自体がうまくいっていないこともございますが、従業員は自分一人だけなど小さくビジネスを始めているケースが多いことも理由に挙げられます。小さくビジネスを始めることは、決して悪い事ではなく、良い面も多々ございます。是非、小さくビジネスを始めて、徐々に大きく育てていただきたいところです。

また、女性の起業パターンとして、 「他社での勤務経験はなく、独自に起業」を選択する割合が相対的に高いというデータがあります。起業で重要な要素の一つに、これまでのキャリアを活かすことが挙げられますが、キャリアを活かさない起業になると、どうしても初めの段階では収入が低くなる傾向があることは避けられないものと推測します。

集客が苦手

当事務所に相談にいらっしゃる女性起業家で「集客の仕方が分からない」とのご質問を多く受けます。この質問は、男性においても結構あるのですが、間違えなく女性起業家に多い相談内容です。

集客には、広告費などの費用の問題や、営業などの行動量の問題などがあり、女性起業家が苦手にしている傾向がございます。

諦めない気持ち

大事なことは、収入が少なかったという現状を受け入れて、次にどのように事業を展開していくかを適切に判断し行動することです。

小さくビジネスを始めて大きく育てることを忘れずに、諦めないで頑張って欲しいと願います。

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