起業は失敗のリスクが高い
起業とは、やりたいことを実現する手段であり、事業が大きく成功する可能性がある夢が詰まったものである一方、失敗のリスクが高いものでもあります。
経済産業省の調査では、1年後の生存率は約73%、2年後の生存率は約61%、3年後の生存率は約50%、5年後の生存率は約40%となっています。
これから起業する方は、失敗のリスクを理解して開業する必要がございます。
事業がうまくいかない!どうなるの⁉
それでは、事業がうまくいかない場合、どのようになるのでしょうか?仮に自己資金で起業し、お金を借りていない方であれば、事業の状況から判断することになりますが、起業を諦める、または一旦休止するケースもございます。
金融機関などから借入をしている方は、起業がうまくいかずお金が入ってこない状況のなか返済は始まっていますので、起業も続けつつ他で働きながら借入を返済しているケースもあります。
また、近い将来は事業がうまく行くことを確信されている方は、金融機関の承諾を得て追加融資を受ける方もおります。
もちろん、事業もうまくいかず、借入金も多いことから返済が不能となり金融機関に相談するケースもございます。
失敗しない3つの方法
当事務所でも、創業したいが「失敗したくない。」のでどうすれはいいかと悩まれて相談される方が年に数回ございます。その際に以下のようにアドバイスさせていただいております。
- お金をかけないで起業する
- 小さく始める
- やりながら修正する
特に「お金をかけない」や「小さく始める」などはよく言われるフレーズですが、そこには理由がございます。
お金をかけないで起業する
まずは、「お金をかけない」ことと「お金が無い」ことは違いますのでご理解ください。理想は自己資金はあるが、お金をかけずに起業することです。
お金をかけない理由は以下の通りです。
- 起業は皆さまが思うよりもうまくいかないものと結論付けていい
- 事業を撤退しても被害が少ないので、被害の程度がコントロールできる
「お金をかけない」ことの意味ですが、1つ目は開業するための初期費用をかけないという意味です。これは、不動産契約費用、リフォーム費用、設備費、広告費などがあたります。
もう一つが、毎月の固定費にお金をかけないことです。これは、人件費、家賃地代など毎月固定的にかかる費用があたります。
お金をかけないとは、初期費用と固定費をかけないことになります。なお、デメリットもございます。事業が大きくなるまでの時間がかかることなどが挙げられます。
小さく始める
創業はご自身が考えた通りの結果にならないことの方が多いです。「小さく始める」ことで、できるだけリスクが無い状態で、実際の事業が現場でどうなっていくかを体感することができます。
まずは、小さくともいいので実際の事業を体験し、黒字を目指すことが重要です。
やりながら修整する
「やりながら修正する」は、時間がもったいないからです。よくあるのが、既に事業が始まっているのに、「完璧な準備がしたい」や「まだ自身のスキルが足りていないからもう少し時間をおいてから」など準備が完全に整ってから行動するのでは遅いケースもあります。そもそも完全な準備というものは受け手の顧客が決めるものであり、机上で決まるものではございません。
不完全ながらも、とにかく行動することで多くの人と会い、意見を聞きながら合わせていく方がよほど効果的です。また、スタートが遅いと資金が無くなってしまうデメリットもございます。
リスクはゼロにできないまでも、減らすことはできる!
事業での失敗を恐れすぎて何もできていないのは困ります。何かをする限りはリスクをゼロにすることはできません。しかしながら、減らすことはできます。その減らし方が、「失敗しない3つの方法」になります。
起業には、いろいろな方法があり答えもないのですが、「失敗しない3つの方法」を基本に事業を頑張っていただければ幸いです。
起業の相談は「わたしの起業相談窓口」(行政書士・相続と起業の相談窓口)までお気軽にお問い合わせください。
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