開業時の営業は量を重視

開業時には、できるだけスピーディに売上を伸ばして経営を安定させることが必要になります。特に自己資金が少ない段階で起業したケースでは、人件費や地代家賃などの運転資金を借入金のみで対応しているため、運転資金が底をつくと事業の継続ができなくなってしまいます。また、運転資金は一般的に3カ月程度しか対応してくれないケースが多く、それまでには結果を出さなければなりません。

結論から申し上げますと、質を重視している余裕は無いことが実態です。とにかく、何度も人に会って名前と仕事を覚えてもらいながら、相手側のニーズを聞き取り都度対応していく。その作業の中で質も意図的に向上させていくことが大切に思います。

まだサービスや商品内容が完璧でないなどの理由で営業開始を遅らせているなど考えていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。時間が経ち手元資金が少なくなってくると、今度は再度借入をお願いする手続きが必要になってくるなど営業ではないところに時間と手間を使ってしまいますので、悪循環に陥ります。

開業時は、とにかく量が先で質は後から付いてくると考えることをお勧めします。