板金業での独立・開業は本当に儲かるのか?
建設業界の中でも、屋根・外壁・雨樋などを扱う**板金業(建築板金)**は、安定した需要がある分野です。
特にリフォーム市場の拡大により、今後も一定の仕事量が見込まれます。
しかし一方で、
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初期投資が意外と大きい
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元請け依存になりやすい
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資金繰りが不安定になりやすい
という落とし穴もあります。
本記事では、板金業で開業する際に絶対に知っておくべきポイントと、
仕事を安定させる営業方法を詳しく解説します。
① 板金業で開業するために必要な準備
1. 開業形態を決める(個人事業 or 法人)
最初は個人事業主でのスタートが一般的です。
理由:
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設立コストが安い
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経理が比較的シンプル
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小規模で始めやすい
将来的に、
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元請け案件を増やす
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融資を受ける
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従業員を雇う
場合は法人化を検討します。
2. 建設業許可は必要?
板金工事は「建設業」に該当します。
1件500万円以上(建築一式は1,500万円以上)の工事を請け負う場合は建設業許可が必要です。
小規模スタートならすぐに必須ではありませんが、
将来的に元請けを目指すなら取得を視野に入れましょう。
3. 必要な設備・初期費用の目安
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作業車(軽トラ〜2tトラック)
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折り曲げ機(ベンダー)
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シャーリング
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電動工具一式
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足場関係(外注するケースも多い)
👉 初期費用目安:300万円〜800万円程度
※中古設備活用で抑えることも可能です。
② 板金業で開業するときの注意点
1. 元請け依存は危険
多くの板金業者が失敗する理由はこれです。
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工務店1社依存
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ハウスメーカー1社依存
単価を下げられても断れない構造になりがちです。
👉 最低でも3〜5社の取引先を確保することが重要
2. 手元資金は最低6ヶ月分確保
建設業は
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入金サイトが長い(60日〜90日)
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天候で工期がズレる
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材料費の先払いがある
ため、資金ショートが起きやすい業種です。
👉 運転資金は「最低6ヶ月分」準備が安全です。
3. 安請け合いは利益を削る
開業直後は、
「仕事が欲しい」
「とにかく受けたい」
という心理になります。
しかし、赤字案件を続けると
忙しいのにお金が残らない状態になります。
👉 原価計算は必ず行うこと。
4. 労災・保険対策は必須
高所作業が多いため、
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労災保険(特別加入)
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損害賠償保険
は必須です。
事故=廃業リスクになりかねません。
③ 板金業で仕事を取る営業方法
① 工務店・工事会社への直接営業
王道の営業方法です。
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地元工務店をリストアップ
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実績写真付きの資料持参
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定期的に顔を出す
👉 「腕+人柄」で決まる業界です。
② 元請けからの紹介ルート
既存の人脈を最大活用しましょう。
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元同僚
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前職の取引先
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材料業者
紹介経由は信頼度が高く、契約に繋がりやすいです。
③ 自社ホームページ+MEO対策
最近増えているのが、
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「屋根修理 地域名」
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「雨漏り 修理 地域名」
検索からの直接依頼です。
👉 Googleビジネスプロフィール登録は必須。
施工事例を定期更新するだけで
年間数件〜十数件の直案件につながる可能性があります。
④ リフォーム会社との提携
屋根・外壁リフォーム会社と提携する方法もあります。
安定受注につながりやすいですが、
単価はやや低めになる傾向があります。
④ 板金業で成功する人の特徴
✔ 技術だけでなく数字も見ている
✔ 元請けに依存しない
✔ 安売りしない
✔ 写真管理を徹底している
✔ 人間関係を大切にする
板金業は職人×経営者の両方の視点が必要です。
⑤ こんな人は要注意
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どんぶり勘定
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見積りを感覚で出す
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資金繰りを把握していない
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営業が苦手で動かない
技術があっても、
経営管理ができなければ長続きしません。
まとめ|板金業の開業は「準備8割」
板金業は、
✔ 技術があれば参入可能
✔ 需要は安定
✔ しかし資金繰りが難しい
という業種です。
成功の鍵は、
「腕」ではなく「経営力」
です。
【開業前チェックリスト】
□ 元請け候補3社以上ある
□ 6ヶ月分の運転資金がある
□ 原価計算ができる
□ 営業方法が明確
□ 保険加入済み


