創業できたこと自体は大きな成功です。
しかし、実は本当の勝負は**「創業後」**から始まります。
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思ったより売上が伸びない
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集客に正解が見えない
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事業計画書を作ったまま放置している
このような悩みを抱える起業家に共通するのが、
経営を「感覚」で進めてしまっていることです。
そこで重要になるのが、
PDCAで経営するという考え方です。
PDCAとは?創業後の経営にどう使うのか
PDCAとは、次の4つの頭文字を取った経営サイクルです。
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P(Plan):計画
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D(Do):実行
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C(Check):確認・検証
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A(Action):改善
創業後の経営では、
このサイクルをいかに早く・何度も回せるかが
事業の成否を大きく左右します。
なぜ創業後はPDCAが必要なのか?
創業前に作成した事業計画書は、
あくまで「仮説」にすぎません。
実際に始めてみると、
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想定した顧客が来ない
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単価が合わない
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集客方法が機能しない
ということはよくあります。
PDCAを回すことで、
計画と現実のズレを早期に修正でき、
大きな失敗を防ぐことができます。
P:Plan(計画)|創業後の計画は“小さく”立てる
創業後の計画で重要なのは、
完璧な計画を立てないことです。
✔ 月単位・四半期単位で立てる
✔ 数値は現実的に
✔ 修正前提でOK
例:
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今月は問い合わせを10件増やす
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今期は売上〇〇万円を目指す
D:Do(実行)|迷わず行動する
計画を立てたら、
迷わず実行することが重要です。
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ブログを書く
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営業に行く
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チラシを配る
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SNSを試す
ここで大切なのは、
「やり切る」ことです。
C:Check(確認)|数字で検証する
PDCAで最も重要なのが C(検証) です。
✔ 感覚ではなく数字で見る
✔ 良かった点・悪かった点を整理
✔ 想定とのズレを把握
例:
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問い合わせ数
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成約率
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売上・利益
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広告費対効果
A:Action(改善)|やめる勇気も経営判断
最後が A(改善) です。
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効果のない施策はやめる
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反応の良い施策に集中する
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計画そのものを見直す
✔ 「やらないことを決める」
これも立派な経営判断です。
創業後にPDCAを回せない人の特徴
❌ 忙しくて振り返りをしない
❌ 事業計画書を見返さない
❌ うまくいかない理由を考えない
こうした状態が続くと、
気付いたときには資金が尽きてしまうケースもあります。
PDCAは資金繰り・融資対策にも有効
PDCAで経営していると、
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数字の説明ができる
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課題と改善策が明確
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将来の見通しを語れる
ため、
追加融資や金融機関との面談でも評価されやすくなります。
創業後に伸びる経営者の共通点
✔ 定期的にPDCAを回している
✔ 計画と実績を比較している
✔ 専門家をうまく活用している
経営は「一人で悩むもの」ではありません。
まとめ|創業後はPDCAで“考える経営”へ
創業後の経営で大切なのは、
努力の量よりも改善の質です。
PDCAを意識することで、
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無駄な行動が減る
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判断が早くなる
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経営が安定する
結果として、
長く続く事業につながります。
「忙しいけれど成果が出ない」
そう感じたら、
まずは1か月単位でPDCAを回すことから始めてみてください。

